天文宇宙検定2級ノート 5章コラム2

セファイド型変光星・・・星自身の半径が周期的に変動して明るさを変える脈動変光星の1つ。 太陽の質量より数倍大きな星がHR図上のせふぁいど不安定帯に入るとせふぁいど型変光星になる。 偏光周期は数日~200日で、変光幅は0.05~2等。絶対等級は-2~-7等…

天文宇宙検定2級ノート 5章4節

われらは星の子人間の体や地球を作っている元素は、以前どこかの星の核融合反応によってつくられ、それらが超新星爆発によって宇宙にまき散らされたもの。幾度も超新星爆発が起こり、次第に星間ガスに重元素が増え、2%まで増加した星間ガスが集まって太陽が…

天文宇宙検定2級ノート 5章3節

原始星・・・重力エネルギーで輝いている天体。主に赤外線で輝いている。 前主系列星から主系列星への進化経路 質量の大きな前主系列星ほど、短い時間で主系列星になる。 林トラックと林フェイズ HR頭上における前主系列星の進化経路で、太陽質量や賞質量の…

天文宇宙検定2級ノート 5章コラム1

色指数 星からの光は、星の表面温度によって、波長による強度の分布が違う。 光の強度が最も強くなる波長は、 B型(20000K)で145nmの紫外線領域 A型(10000K)で290nmの紫外線領域 G型(6000K)で480nmの緑色の領域 M型(3500K)で830nmの赤外線領域 と…

星の誕生・・・星自身のエネルギーで輝き始めたとき 星は、分子雲の密度の高い部分(分子コア)がガスの自己重力によって収縮し、周りのガスを重力でかき集めながら生まれる。 ガスが収縮すると、重力エネルギーが熱エネルギーに代わり星は赤外線領域で明る…

天文宇宙検定2級ノート 5章1節

質量光度関係・・・主系列星の光度Lは質量Mのおよそ3.5~4乗に比例する。 星の寿命・・・星の寿命τ=燃料である水素の量(質量Mが多いほど多く存在する)をその消費率(光度Lが明るいほど多く消費する)で割ることによって計算できる。 太陽をと同じ質量の星…

天文宇宙検定2級ノート 5章0節

星の一生 太陽質量の0.08倍以下 原始星→褐色矮星 太陽質量の0.08倍~0.46倍 原始星→主系列星→白色矮星 太陽質量の0.46倍~8倍 原始星→主系列星→赤色巨星→惑星状星雲→白色矮星 太陽質量の8倍~30~40倍 原始星→主系列星→赤色超巨星→超新星爆発→中性子星 太陽質…

天文宇宙検定2級ノート 4章コラム

変光星・・・我々が観測できる間に、明るさが変わる星をいう。全天で3万個以上発見されている。 変光の原因は、「星の存在形態」と「星の進化段階」の2種類に分類される。 最初に発見された変光星は1596年のクジラ座ο星「ミラ」(ラテン語でびっくりという意…

天文宇宙検定2級ノート 4章4節

HR図(ヘルツシュプルング・ラッセル図)・・・星の光度と温度を軸とした図。 以下の4つのグループに分類される。 主系列星・・・高温で明るい星から、低温で暗い星までが並ぶ。温度が低いほど質量が小さく、数が多い。 赤色巨星・・・明るいが温度は低い天…

天文宇宙検定2級ノート 4章3節

スペクトル・・・光を波長ごとの強さ(明るさ)で表したもの。 スペクトル研究 1666年 アイザック・ニュートンが、多くの色の光が混ざって白色の太陽光になっていることを証明した。 150年後 ヨゼフ・フォン・フラウンホーファーは太陽スペクトルの中に574本…

天文宇宙検定2級ノート 4章2節

物体色・・・目に見える物体の感じ方。物体にあたった光の内、吸収されずに反射したものを人の目が受けると、波長の違いである色に見える。 光源色・・・自分自身が光っている物体の光の色。 恒星の色 赤い恒星と青い恒星では温度が違う。 星の温度は、主系…

天文宇宙検定2級ノート 4章1節

星の明るさ分類 紀元前2世紀 ギリシャの天文学者ヒッパルコスが、約850個の星を1等級~6等級に分類した。 19世紀 イギリスの天文学者ジョン・ハーシェルは、1等級変わると明るさが2.5倍変わることに気付いた。 その後、イギリスの天文学者ノーマン・ポグソン…

天文宇宙検定2級ノート 4章0節

電磁波・・・電場と磁場が相互に影響し合って、波となって空間を伝わるもの。 波長・・・波の繰り返しパターンの一つの長さ。 振動数(周波数)・・・1秒間に繰り返す波の回数。 波の速さ=振動数×波長 電磁波は真空中を秒速約30万km(光速)で伝わる。水の…

天文宇宙検定2級ノート 3章4節

太陽系形成のシナリオ・・・1980年ごろに京都大学の林忠四郎が提唱した京都モデルが標準となっている。 (1)太陽が形成されたときの残りの材料から、太陽の周りにガスや塵からなる原始太陽系円盤ができる。 (2)円盤の中の塵が集まって、直径数kmくらい…

天文宇宙検定2級ノート 3章3節

広がる太陽系 1781年 天王星の発見 1846年 海王星の発見 1930年 冥王星の発見 1992年 エッジワース・カイパーベルト天体1992QB₁発見。 2005年 エリス(冥王星より大きな天体)発見。 2006年 国際天文学連合は冥王星、エリスを準惑星に分類。 最も遠い天体・…

天文宇宙検定2級ノート 3章2節

ケプラーの法則 第1法則・・・惑星は太陽を焦点の一つとする楕円軌道を公転する。 第2法則・・・惑星は、太陽と惑星を結ぶ線分が、単位時間に一定の面積を描くように運動する。→惑星の公転速度は近日点付近で早く、遠日点付近では遅くなる。 第3法則・・・…

天文宇宙検定2級ノート 3章1節

惑星・・・英語でPlanet。ギリシャ語で「さまよう人」を意味するplanetesからきている。星座の中をさまようように見えることから。 惑星の動き・・・順行→留→逆行→留→順行 順行・・・太陽系の惑星は太陽の周りを皆同じ向きに公転している。そのため地球から…

天文宇宙検定2級ノート 2章コラム

太陽活動の源 ・・・太陽活動の源は、太陽の中心核で起こっている熱核融合反応。 太陽の内部で水素がヘリウムに代わる反応が起きている。反応の過程で、ガンマ線、陽電子(電子の反粒子)、ニュートリノが生じる。 ニュートリノは太陽を素通りし逃げていく。…

天文宇宙検定2級ノート 2章4節

太陽フレアとは ・・・太陽面で起こる爆発現象。複雑に交差する磁力線が、より簡潔な磁力線につなぎ変わることによって、蓄えられた磁場のエネルギーが様々なエネルギーへ変換される。 コロナ質量放出(CME coronal mass ejection)・・・フレアなどの太陽活…

天文宇宙検定2級ノート 2章3節

コロナとは・・・太陽を取り巻く高温のプラズマガス。 ・コロナはラテン語で王冠を表す。皆既日食中の太陽の周りのコロナが上から見た王冠に見えるため。 ・彩層よりさらに上空に存在する、彩層より希薄なガス。 ・ガスの温度は100万Kもある。 ・温度が高い…

天文宇宙検定2級ノート 2章2節

彩層・・・光球上空の高度約2000km~1万kmのガス層。 ・温度は4000K~数万Kまで上昇し、さらに高層のコロナへ続く。 ・太陽本体と同じく大部分は水素ガスだが、水素以外にも様々な元素の成分が含まれている。 ・彩層を観察するには、特定の波長のみで観察す…

天文宇宙2級ノート 2章1節

太陽とは 地球から約1億4960万km離れたところにある恒星。 直径は約140万kmで地球の109倍。(地球の直径は1万2700km) 1m²あたり1.4kWのエネルギーを地球に届けている。 ・・・太陽定数(地球軌道で太陽に垂直な面に入射する太陽エネルギーの量) 主として…

天文宇宙検定ノート 2章0節

太陽の構造 直径約140万km 中心核 約1400万K 放射層 中心核から放射層までで太陽半径の内70%を占める 対流層 太陽半径の30% 光球 約6000K 黒点 約4000K 彩層 プロミネンス(紅炎) コロナ 約100万K 太陽内部の調査は、太陽表面に見られる平均周期5分間の振…

天文宇宙検定2級ノート 1章コラム

多宇宙・マルチバース(multiberse) ・・・宇宙は1つではなく、無数の宇宙があるという考え。マックス・テグマークは多宇宙を4つのタイプに分類した。 レベルⅠ多宇宙・・・同じ宇宙の一部だが、無限のかなたにある領域。 レベルⅡ多宇宙・・・物理法則は同じ…

天文宇宙検定2級ノート 1章3節

宇宙人探索の歴史 オズマ計画・・・史上初めて実行された宇宙人探索計画。1960年4月11日、フランク・ドレークが26m電波望遠鏡を用いて、宇宙人からの通信を受けようと試みた。 電波望遠鏡は、太陽近傍にある太陽によく似た2つの恒星(エリダヌス座ε星、クジ…

天文宇宙検定2級ノート 1章2節

ブラックホールとは ・・・大量の物質が非常に狭い範囲に集まり、どんどん重力が強くなり、ついに光さえ逃れられなくなってしまった天体。中国語では黒洞。 重力(万有引力)・・・質量をもつ物体が互いに引き寄せ合う力のこと。重力の大きさは物体の質量の…

天文宇宙検定2級ノート  1章1節

長さの単位 1Å(オングストローム)=10⁻¹⁰m(1000万分の1mm、1万分の1μm、10分の1nm) 1nm(ナノメートル)=10⁻⁹m(10億分の1m、100万分の1mm、1000分の1μm) 1μm(マイクロメートル)=10⁻⁶m(100万分の1m、1000分の1mm) よく出る長さ 1天文単位(地球-太…

天文宇宙検定2級ノート 1章0節

ブラックホールの常識 ブラックホールは真っ黒で見えない。ブラックホールはなんでも吸い込む。 でも実際のブラックホールは・・・ 光り輝いているし、高温のプラズマガス(プラズマジェット)を噴き出している。 ほとんどの銀河の中心には太陽質量の10⁵~10…

【宇宙映画感想】インターステラー

宇宙の勉強を始めて1本目の映画「インターステラー」。 3時間弱のSF大作なのですが、まったく飽きません。 プリングルス サワークリーム&オニオン味くらい飽きません。 疫病による食糧不足、植物の枯れにより滅亡の危機にある人類を救うため、移住先の星を探…

【宇宙偉人伝】太陽中心説を唱えたアリスタルコス

アリスタルコスは、紀元前310年~紀元前230年ごろの天文学者・数学者です。 世界で初めて、地球や惑星が太陽の周りを回っている地動説を唱えた人物として知られています。 では、アリスタルコスはどのような根拠で、地球が動いているのだと結論付けたのでし…