天文宇宙検定2級ノート 4章1節

星の明るさ分類

紀元前2世紀 ギリシャ天文学者ヒッパルコスが、約850個の星を1等級~6等級に分類した。

19世紀 イギリスの天文学者ジョン・ハーシェルは、1等級変わると明るさが2.5倍変わることに気付いた。

その後、イギリスの天文学者ノーマン・ポグソンが1等級と6等級の明るさの差を正確に100倍として、星の明るさの比と等級差の関係を数式で定義した。

 

等級の定義・・・L₂/L₁==100^1/5(m₁-m₂)

0等星の等級(m₂)と明るさ(L₂)及びある星の明るさ(L₁)から、ある星の等級(m₁)を求めてみる。

0等星として、ベガを明るさの基準とする(正確には0.03等級)

例えばベガの1/100の明るさを持つ星は、L2/L1=100となり、

1/5(m₁-m₂)=1 1/5(m₁-0)=1 となり、5等であることが分かる。

 

見かけの等級

太陽・・・-26.7等級

満月・・・-12.7等級

すばる望遠鏡で見える最も暗い天体・・・28等級

 

絶対等級

物の明るさは距離の2乗に反比例する。

そこで、本来の明るさを知るために、星を10パーセク(32.6光年)の距離に置いたときの等級を絶対等級とする。