天文宇宙検定2級ノート 2章コラム
太陽活動の源
・・・太陽活動の源は、太陽の中心核で起こっている熱核融合反応。
太陽の内部で水素がヘリウムに代わる反応が起きている。反応の過程で、ガンマ線、陽電子(電子の反粒子)、ニュートリノが生じる。
ニュートリノは太陽を素通りし逃げていく。陽電子は周囲の電子と衝突しガンマ線に転じるため、結局ガンマ線のエネルギーが太陽内部を伝わり始めることになる。
エネルギーの流れ
・・・中心部→放射層(数万~数十万年かけて通過する。)→対流層(数カ月程度で通過)→太陽表面へ。
初めはガンマ線だったエネルギーは、しだいに可視光や熱、ガスの運動のエネルギーへと変換する。
フレアなどの太陽活動の原因になる磁場も、エネルギーの伝達途中につくられる。
黒点の周期
・・・太陽中心ではエネルギーが一定の割合で発生しているはずなのに、その過程で作られる磁場(黒点)の発生率には周期的な変動がある。→太陽活動の11年周期
黒点の出現頻度と時系列を分布させた図はバタフライダイアグラム(蝶形図)と呼ばれる。
黒点の発生に周期性がある理由は解明されていない。