【星の学習】金星の満ち欠け
地球と太陽と金星の位置関係によって、金星の見え方が変わる金星の満ち欠け。
中学校の理科で学習しますが、実はこの金星の満ち欠けの発見が、地球が太陽の周りを回っているという地動説の証拠であり、大発見なのでした。
発見したのはガリレオ・ガリレイ。天体望遠鏡を初めて夜空に向けた人物です。
それでは、金星の満ち欠けがなぜ地動説の証拠になるのか、学んでみましょう。
太陽が地球の周りを回っているとする天動説では、金星は地球と太陽を結ぶ線上にある周転円の上を回っているとされていました。
そのため、地球と金星との距離はほぼ一定になります。
すると、金星の見かけの大きさはほぼ変化しません。
さらに、金星は必ず斜め後ろから太陽に照らされるため常に三日月状に見えることになります。
しかしガリレオが観測した金星は、三日月状のこともあれば満月に近い形のこともありました。そして、見かけの大きさが大きく変化しました。
このような現象が起こるのは、地球と金星の距離が変化しているからです。
三日月状の金星は大きく見え、満月状の金星は小さく見える。
これを説明できるのは、太陽が中心にあり、内側を金星が、その外側を地球が回っている地動説のモデルだったのです。
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